最終更新日 2018/10/25

生化学検査

生化学検査とは・・・

生化学検査(せいかがくけんさ、biochemical tests)とは、臨床検査のうち、血液を使用する検体検査の一種である。血液の血清や血漿中に含まれる各種物質の濃度を生化学的手法で測定することで、全身状態、各臓器の状態を推測する。その他、血液を使用した検体検査には、血液学的検査、免疫学的検査などがある。

 

分類

生化学検査の一般的分類は、血清タンパク(蛋白)質検査、血清酵素検査、糖代謝検査、脂質代謝検査、窒素化合物検査、腎機能検査、水・電解質検査などである。

 

ここでは、上記の分類とは異なるが、臓器別(肝胆道系、腎・電解質、筋肉など)に分けてそれぞれ測定できる項目を簡単に紹介する。

 

肝胆道系に関連した検査項目

肝胆道系に関連した項目では、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(ast〈got〉)、アラニンアミノ基転移酵素(alt〈gpt〉)、乳酸脱水素酵素(ld〈ldh〉)、コリンエステラーゼ(che)、γ-gt(γ-gtp)、総ビリルビン(t-bil)、直接ビリルビン(d-bil)、アルカリホスファターゼ(alp)などがある。

 

腎機能・電解質に関連した検査項目

腎・電解質に関連した項目では、尿素窒素(bun)、クレアチニン(cr)、尿酸(ua)、ナトリウム(na)、カリウム(k)、クロール(cl)、カルシウム(ca)、無機リン(ip)などがある。

 

筋肉に関連した検査項目

筋肉に関連した項目では、クレアチンキナーゼ(ck)がある。

 

骨に関連した検査項目

骨に関連した項目では、アルカリホスファターゼ(alp)や電解質の項に重複するが、ca、ipがある。

 

膵臓に関連した検査項目

膵臓に関連した項目では、アミラーゼ(amy)、リパーゼなどがある。

 

その他、メタボ検診などで用いられる生活習慣に関連した項目

生活習慣に関連した項目では、血糖グルコース)、ヘモグロビンa1c(hba1c)、総タンパク(tp)、総コレステロール中性脂肪、ldlコレステロール、hdlコレステロールなどがある。

執筆: 浅香葉子

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター副医長

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