ナトリウムとは・・・
ナトリウム(なとりうむ、sodium(英語) 、natrium(ラテン語);Na)とは、電解質の一つである。ナトリウムは、細胞外液中の陽イオンの90%を占め、血漿浸透圧や酸塩基平衡、細胞外液量の調整に重要である。
血漿浸透圧〔mmol/kgH2O〕=2×(Na+K) 〔mmol/L〕+グルコース〔mg/dL〕/18+BUN〔mg/dL〕/2.8
成人の人体の約60%はナトリウムなどの電解質を含む水分で構成されている。体液は分布の違いにより、細胞外液、細胞内液に分類され、細胞外液はさらに間質液と血漿の2種類に分類される。細胞内外の水分や物質の移動はNa-Kポンプ(Na-K-ATPase)による能動輸送や浸透圧によって調整され、生命維持に重要なNa、Kなど電解質の量は厳密にコントロールされている。
基準範囲
血中のナトリウム(血清ナトリウム)の基準範囲は138~145(136~145) mEq/L(mmol/L)である。
血清ナトリウム濃度が145 mEq/L以上を高ナトリウム血症、135mEq/L未満である場合を低ナトリウム血症という。