訪問看護師の基本給・月収・ボーナス・年収の平均のイラスト。訪問看護師の平均年収は435万円です。

(看護roo!調べ)

訪問看護師の平均年収・給料、ボーナス、時給について、看護roo!「ナースなワタシのお給料」や求人相場などから独自に分析した結果をご紹介します。

※データ取得日:2019年10月18日

目次

【常勤】訪問看護師の平均年収・給料

訪問看護師の年収 平均は435万円

訪問看護師の平均年収は約435万円となっています。

訪問看護師の平均年収の画像。訪問看護師の平均年収は435万円。

看護師全体の平均年収(約480万円、39歳)と比べると、40万~50万円ほど低い額になります。

訪問看護師は、夜勤のない働き方が魅力のひとつですが、夜勤手当がなくなる分、収入はやや下がってしまう傾向です。

月収の相場は25万~35万円!手取りは?

ただし、訪問看護師の給料にも幅があり、おおむね以下のような額が相場と言えます。

  • 月収   ・・・25万~35万円
  • ボーナス ・・・60万~100万円
  • 年収   ・・・400万~500万円

月収だと25万~35万円が相場で、手取りだと20万~27万円ほどになります。

給与体系は訪問看護ステーションによっていろいろ。

訪問件数に応じて、ベースの給料に上乗せして手当がつく」という訪問看護ステーションなどでは年収500万円超の看護師さんもいます。

また、管理者になると、年収で50万~100万円ほどアップすることもあります。

ここ数年は、業界全体で給与アップの傾向もみられます。

オンコール手当は1,000~3000円/回

ほとんどの訪問看護ステーションでは、夜勤がない代わりに、急変・呼び出しに備えてオンコール体制をとっています。

オンコール手当は、1回あたり1,000~3,000円が相場です。

1回のオンコール手当の金額のグラフ。1,000円~2,000円未満が34.2%、2,000円から3,000円未満が31%です。

出典:訪問看護ステーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業(平成27年度 全国訪問看護事業協会)

オンコール当番(電話当番)の日は、専用の携帯電話を持ち帰って自宅待機となります。

1人月4~8回ほど担当するステーションが多いようです。

緊急出動したら別途手当あり

オンコールを受けて実際に緊急訪問した場合には、オンコール手当とは別に「出動手当」などを設けている訪問看護ステーションがほとんどです。

緊急訪問・出動の手当額は、1回あたり5,000~1万円が相場ですが、ステーションによってかなり幅があるようです。

年齢・経験の差が少ない訪問看護師の給料

訪問看護師は、病院勤務に比べて年齢による年収差が小さいという特徴がみられます。

<20代 訪問看護師の給料>

  • 月収   ・・・31万円
  • ボーナス ・・・44万円
  • 年収   ・・・415万円

<30代 訪問看護師の給料>

  • 月収   ・・・31万円
  • ボーナス ・・・65万円
  • 年収   ・・・427万円

<40代 訪問看護師の給料>

  • 月収   ・・・31万円
  • ボーナス ・・・70万円
  • 年収   ・・・441万円

<50代 訪問看護師の給料>

  • 月収   ・・・36万円
  • ボーナス ・・・77万円
  • 年収   ・・・509万円

30代や40代でも「訪問看護は未経験」という方が多いためか、入職直後の給料には、年齢や前職の収入がそこまで考慮されない傾向があるようです。

特に、大規模な事業者(運営するステーション数が多い、ステーションあたりのスタッフ数が多いなど)の場合、自社の給与テーブルがきっちり決まっていることが多く、年齢や前職の収入はなかなか反映されにくいようです。

50代以降はステーション管理者を務める人が多いため、ほかの年代よりも平均の月収・年収がぐっと伸びています。

【パート】訪問看護師の時給

訪問看護師のパート時給 平均は1,800円

パート・アルバイトで働く訪問看護師の時給は、平均で1,800円ほどとなっています。

パート・アルバイトの訪問看護師の平均時給のイラストです。パート・アルバイトの訪問看護師の平均時給は1,846円です。

全産業の時給と同じく、東京などの都市部は高い傾向があり、地域による幅が大きいものの、

1,500~3,000円が、訪問看護師の時給の全体的な相場感と言えるでしょう。

訪問件数で稼ぐ「時給+α」の給与制度も

パート勤務の訪問看護師の給料は、完全時給制ではなく、訪問件数の業績給(歩合給)と組み合わせている場合もあります。

「時給」と「業績給」を組み合わせた
訪問看護師の給料例

  • 時給  1,000円
  • 訪問手当2,000円/件

→ 【9~17時の実働7時間×1,000円】

 +【訪問4件×2,000円】=15,000円/日

訪問看護では、業務の中の移動時間が長かったり、利用者さんの状況で急なキャンセルが発生したりといった要素があります。

そのため、働きに見合った給料となるように、業績給との組み合わせで調整する訪問看護ステーションも多いようです。

訪問看護師の給料は「高い」?その理由は?

訪問看護師の給料は、夜勤がない働き方の中では高めと言えます。同じく夜勤のないクリニックや健診センターでは、400万円を下回ることも珍しくないからです。

訪問看護師の給料が高い理由には、主に訪問看護の需要の高まりが挙げられますが、それにともない訪問看護師の年収・給料は、じわじわと上昇傾向にあります。

訪問看護ステーションの数がどんどん増えているのに対し、現在は、まだまだ訪問看護師のなり手が少なく、どのステーションも「人材確保」が大きな課題。

特にここ数年、魅力的な給料を提示して人材を集めたいと考えるステーションも増えてきています。

また、「入院から在宅へ」の流れがますます推進される中、診療報酬も以前より手厚くなっていて、その分が、訪問看護師の待遇改善につながっています。

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