黄熱とは・・・
黄熱(おうねつ)とは、黄熱ウイルスを原因微生物とするウイルス性の出血熱である。黄熱ウイルスはネッタイシマカなどによって媒介される。感染症法では4類に分類される。診断した医師は直ちに保健所へ届け出ることが求められている。
症状
潜伏期間は3~6日程度で、潜伏期間の後に突然発症する。悪寒、高熱、嘔吐、筋肉痛、出血、蛋白尿、黄疸などが起こる。出血は子宮出血や下血、鼻出血、歯茎出血など様々なところから起こる。重症の場合は心不全などを引き起こし、死に至る場合もある。
治療法
黄熱病そのものを治療する方法は現在のところない。治療は対症療法のみとなる。
予後
発病すれば、致死率は20%と高いため、ワクチン接種による予防が重要である。アフリカや南アメリカの黄熱の感染リスクが高い地域を有する国に入国するときは、ワクチンの接種証明書を求められることがある。
引用参考文献
1)黄熱とは.NIID 国立感染症研究所.
2)黄熱について.厚生労働省検疫所 FORTH 海外で健康に過ごすために.