子宮とは・・・
子宮(しきゅう、uterus)とは、生殖器の中心器官であり、子宮内膜に着床した受精卵を発育させる働きを持つ。
女性の体内で下腹部にあり、膀胱と直腸の間に位置する。子宮は全長約7㎝で下3分の1の頸部と上部3分の2の体部、その中間の峡部に分けられる。
子宮頸部は、さらに腟上部と子宮腟部に分かれている。子宮腟部の粘膜は重層扁平上皮であり、頸管は粘液を分布する円柱上皮で覆われている。これらの移行部はsquamo-columnar junction(SCJ)と呼ばれ、子宮頸癌の好発部位となる。一方、子宮体部の子宮壁は子宮内膜、筋層、漿膜の三層からなる。また、月経周期に伴い子宮内膜の厚さは変化する。これはエストロゲンとプロゲステロンという二種類の女性ホルモンの働きによる。