着床とは・・・
着床(ちゃくしょう)とは、卵管采で受精した受精卵が卵管を通って子宮内膜に接着するところから、内膜内に侵入するまでの過程を指す。着床することで妊娠成立となる。
受精から着床までの受精卵の変化
受精卵は着床完了までに細胞分裂を繰り返し、2細胞期→4細胞期→8細胞期→桑実胚→胞胚(着床開始)→二層性胚盤まで進行する。
原理
子宮内膜と受精卵は全く別の細胞であるが、受精卵が子宮内膜上皮に接すると、受精卵の第2層目の栄養胚葉から蛋白分解酵素が分泌され、第1層の透明帯と呼ばれる受精卵のカバーが剥がれる。子宮内膜上皮と栄養肺胞が接着し、蛋白分解酵素により子宮内膜上皮が侵食され内膜内へ侵入する。
時期
着床は受精後5~7日から始まり、12日頃に完了する。
妊娠週数
妊娠週数の数え方は、最終月経の初日を「妊娠0週0日目」と計算する。最終月経の約2週後に排卵され受精し受精卵となり、さらに12日程度経過した段階で着床するため、着床時期は「妊娠4週」となる。