経口与薬を行うのはなぜ?|経口与薬

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は経口与薬に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

経口与薬を行うのはなぜ?

経口与薬を行う目的は、生理的で自然な方法で体内に薬剤を取り込み、疾病の治療を行うことです。

 

や腸で吸収された薬は、門脈(もんみゃく)を経て肝臓に入り、肝臓で部分的に代謝された後肝静脈から体循環血液中に入り、目的とする臓器に運ばれて薬効を発揮します。ただし、悪心・嘔吐を頻回に繰り返す患者、意識障害や嚥下困難がある患者には経口与薬を行うことはできません。

 

一般に、服用してから1 〜3 時間経つと薬の血中濃度は最高になります。そして、主に肝臓で活性が低下されて排出しやすい形になり、主に腎臓から排出されます。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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