与薬後、ただちに記録を行うのはなぜ?|与薬

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は与薬後に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

与薬後、ただちに記録を行うのはなぜ?

二重に与薬をするようなミスを防ぐためです。また、責任の所在を明らかにするという意味もあります。

 

与薬を行ったら、できるだけ速やかに記録を行います。特に、検査や治療などの影響で常日頃の与薬時間からずれてしまったような場合は、与薬後速やかに記録をしないと二重に与薬をしてしまう危険性が高くなります。

 

記載する項目は、与薬時間、薬剤名、用量、与薬の方法、患者の状態、与薬施行者(しこうしゃ)の名前などです。

 

memo与薬と投薬

患者の体内に薬剤を入れることを、看護用語で与薬といいます。これに対して、投薬という表現をするのは医師と薬剤師です。意味の違いはありませんが、古くから習慣的に使い分けられています。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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