最終更新日 2019/07/04

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは・・・

アナフィラキシーショック(あなふぃらきしーしょっく、anaphylactic shock)とは、アレルゲンなどの侵入により、複数臓器にアレルギー症状が引き起こされ、生命に危機を与える過敏反応(アナフィラキシー)で、特に、血圧低下や意識障害を伴うものを指す。Ⅰ型アレルギーに分類される。

 

症状

アナフィラキシーの症状(皮膚・粘膜、気道、消化器、心血管系、中枢神経系)に引き続いて、血圧低下や呼吸困難、意識障害が起こる。

 

治療

ショック、つまり生命の危機にあることを念頭に迅速かつ的確に行う。アナフィラキシーショックの唯一にして最も重要な治療はアドレナリン筋肉注射である。アドレナリン 0.01mg/kgを大腿外側に筋注する(成人最大0.5mg、小児最大0.3mg)。アドレナリンは通常1mg/1mL製剤のため、投与する量は1mLよりも少ないことは暗記しておく。

 

そのほか、ショックに準じて酸素投与、点滴などを行う。
補助療法として、ステロイド抗ヒスタミン薬が用いられる。

 

引用参考文献
1)J Allergy Clin Immunol.127(3),2011,587-593.
2)Ann Allergy Asthma Immunol. 113(6),2014.
3)Allergy. 69(8), 2014,1026-45.
4)日本アレルギー学会.アナフィラキシーガイドライン.

執筆: 小森大輝

順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学大学院生

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