最終更新日 2018/07/23

アレルゲン

アレルゲンとは・・・

アレルゲン(あれるげん、allergen)とは、アレルギーの原因となる抗原物質のことであり、一般的にはI型アレルギーにおける環境由来の抗原物質を指す。花粉、ハウスダスト、ダニ、食物などさまざまなものがアレルゲンとなり得る。
Ⅰ型アレルギーの発生は、抗原(アレルゲン)に特異的なIgE抗体がつくられる「感作」と抗原抗体反応によって症状が生じる「誘発」の2段階に分けられる。

 

感作

生体がある抗原(アレルゲン)に曝露されると、Th2細胞の指令を受けたB細胞が形質細胞へと分化し、その抗原に特異的なIgEが産生される。IgEは肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球のFcレセプターに結合する。これで免疫応答を誘発しやすい状態になる。

 

誘発

再び同じ抗原に曝露されると脱顆粒を起こし、ヒスタミン遊離、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質遊離によりアレルギー症状が出現する。

執筆: 佐々木 朗

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター小児救急フェロー

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