排泄障害とは・・・
排泄障害(はいせつしょうがい、elimination disorder)とは、尿、便の貯留や排泄に問題があることを指す。
排泄障害は患者本人だけではなく、介護者のQOLも著しく損ねる。
原因
排泄障害の原因は、泌尿器、直腸、肛門疾患だけではなく、脳・脊髄疾患、認知症、高血圧、糖尿病、四肢の運動機能障害や睡眠障害と多岐にわたり、これらの原因が複雑に絡み合っている。
排泄障害の分類
排泄障害は大別すると以下のように分類できる。
排尿障害
軽度・中等度の排尿困難:残尿の増加
高度の排尿困難:尿閉、溢流性尿失禁(横溢性尿失禁)
畜尿障害
軽度の畜尿困難:頻尿、軽度の尿失禁
高度の畜尿困難:切迫性尿失禁、無抑制尿失禁、反射性尿失禁
排便障害
軽度、中等度の排便困難:便秘、周期性下痢
高度の排便困難:慢性便秘、イレウス
畜便障害
軽度の畜便障害:頻便、過敏性大腸症候群
高度の畜便障害:頻便、持続性便失禁
治療
症状や原因に応じて薬物治療が行われる。また、機能訓練や介護指導、環境調整も重要である。