尿失禁とは・・・
尿失禁(にょうしっきん、urinary incontinence)とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れることである。
治療が必要な尿失禁とは、これに加えて、社会的・衛生的に支障を生じるような客観的な尿漏れを認める状態である。正確な罹患率は不明であるが、年齢が上がるごとに罹患率が上昇し、高齢者については一般的に在宅者の10%、病院・老人施設入所者については50%にみられるといわれる。
尿失禁は病態によって、いくつかに分類される。
・腹圧性尿失禁
・切迫性尿失禁
・溢流性尿失禁(横溢性尿失禁)
・機能性尿失禁
・反射性尿失禁
尿失禁は、健常女性にみられる軽微なものから高齢者にみられる認知症に伴う尿失禁まで、幅広い病態を包括しており、患者のみならず介護者のQOLにも大きな影響を及ぼす。