これだけは守りたいアロマの基本|アロマナース直伝!アロマセラピー入門【2】

こんにちは、アロマセラピストナースの桐山勝枝です。

前回は看護師さんにオススメのアロマをご紹介しましたが、今回は効用いっぱいのアロマを楽しみながらも間違いなく使ってほしいので、「これだけは守ってほしい!」ということを紹介します。

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精油の選び方 ~信頼性の高いものを~

アロマをはじめようと思ったら、まずは精油を買うことからスタートです。

アロマ専門店をはじめ、雑貨ショップやインターネットなど、さまざまなところで取り扱っていますので、自分の好きな香りや使いたい目的に応じて、自分にピッタリのものを選びましょう。

 

では、そんな精油を選ぶ時の注意は?

精油は高ければ良いと言うわけでもありませんが、安いものはあまり信用できません。見分け方としては、①精油名、②学名、③原産地が記載されていて、さらに輸入元や製造元が記載されていれば、ほぼ信頼できる精油です!

 

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ちゃんとした精油には、こうした成分分析表が入っていますよ

 

 

精油の扱い方と保存法 ~8つのポイント~

効果を左右する精油ですから、扱い方と保存方法はとっても重要です。

以下のことは必ず守るようにしてください。

 

①直接肌につけない/パッチテストを行う

精油は非常に凝縮されていて濃厚です。直接肌につけると、時には刺激となってしまうためキャリアオイルなどで1~2%に希釈して使いましょう(ラベンダー以外)。もしもの時を考え、肌につける前にパッチテストも行うようにしてください。

 

②飲まない

海外では専門医師の正しい指導を受けた上で精油を内服する場合があります。しかし容量や方法を間違うと肝臓腎臓に重大な影響を与えてしまいますので、絶対に飲用しないでください。

 

③効能と危険性を知る

例えば「カモミール」。安眠効果で有名ですが妊婦さんには厳禁です。なぜなら通経作用(流産など)があるからです。他にも、柑橘系の精油などは紫外線に反応し毒性を示し皮膚に炎症を起こす場合があるため、日中外出時に使用するのは避けるといった注意点もあります。

 

④子供や高齢者、体調不良時の使用には最善の注意を払う

高齢者代謝・排泄機能が低下しているため精油が体内に蓄積しやすいです。また、3歳以下の子供も代謝機能が未熟なため、精油は成人の半量以下で十分です。体調不良時も同様で、何がどう作用するかわからないので、少量で様子を見た方が安全でしょう。

 

⑤病気治療の代用にしてはいけない

精油にはさまざまな効能がありますが、とりあえず代用したとしても長引きそうなら病院で診断してもらわないと危険です。アロマセラピーの得意分野は、自律神経を整え、不快症状を緩和させることです。病気のサポート的役割が適しています。

 

⑥火気に注意

精油の引火点(火を近づけた時に発火する温度)が低いため、火気のある場所での使用や保存は避けてください。30~40℃程度で引火する可能性のある精油もあります。

 

⑦冷暗所で保管

精油は保存料などが一切含まれていない100%ピュアな植物油のためとてもデリケートです。直射日光があたる場所は避けて保存しましょう。

 

⑧使用期限を守る

空気に触れて酸化したり、成分同士が結合したりして変化するなど、多くは時間の経過とともに劣化します。開封後の精油の品質保持期限は約1年、柑橘系は約半年です。

 

 

ここまで読んで、「なんだかめんどうくさそう~」と思ってしまうかもしれませんね。

でも、よく見てみるとほとんど常識的なことばかりなので、難しく考えなくても全く大丈夫ですよ。

 

 

さぁ、次回からはいよいよアロマセラピーの活用術に入ります!

まず簡単にはじめられる「芳香浴」からご紹介していきますね。お楽しみに!!

 


【桐山勝枝】日本アロマコーディネーター協会認定:アロマコーディネーター

 

大学病院で、アロマセラピストとして患者さんへのマッサージを行う。また同病院の看護部福利厚生の一環として、勤務する看護師向けにもアロママッサージを実施。呼吸療法認定士としての経験を活かし、呼吸困難のある患者へ別のアプローチでアロマセラピーも行う。病院や保健センターなどでアロマとタッチについての講演会など行うほか、ヒーリングタッチ・ジャパンのコーディネーターとして、看護におけるヒーリングの普及にも努めている。

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