紫外線とは・・・
紫外線(しがいせん、ultraviolet)とは、紫色の可視光線より波長が短い電磁波である。波長によってUVA、 UVB、 UVCに分けられ、地表に達する紫外線の99%はUVAである。紫外線に長時間暴露されることにより、主に皮膚や目に影響が及ぶ。
種類
(1)UVA
紫外線はタンパク質を変性させるが、UVAは特に波長が長いため、真皮にまで影響を及ぼす。そのため、皮膚のコラーゲン線維が減少し弾性線維や膠原線維が変化・萎縮してしまい、皮膚を老化させる原因となる。
(2)UVB
UVBは地表にはほとんど届かないが、波長が短く、表皮層に作用する。細胞のDNA損傷を引き起こし、皮膚がんのリスクを伴うとされている。紫外線に対する人体の防御反応として、メラニンを生成することでそれ以上の紫外線の皮膚組織の侵入を防ごうとする。これがいわゆる「日焼け」である。またUVBは眼に対しても影響を及ぼし、電気性眼炎や雪眼炎、翼状片などの原因にもなる。
(3)UVC
通常はオゾン層を通過することができないが、生体に対する影響力が最も大きい。
医療での活用
紫外線は有害作用だけでなく皮膚におけるビタミンD生成にかかわっており、乾癬や白斑などの多くの皮膚疾患でPUVA療法(ソラレンとUVAを併用する光化学療法)が効果を挙げている。