消化器とは何を指すの?
看護師のための解剖生理の解説書『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
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今回は「消化器」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
消化器とは何を指すの?
消化は食物をその構成成分(タンパク質はアミノ酸に、炭水化物は単糖に、脂肪は遊離脂肪酸とグリセロールに)まで分解し、分解産物を素材にして自身のタンパク質・炭水化物・脂質をつくることです。
この分解、吸収、合成、排泄にかかわるすべての器官を消化器系器官といいます。
食物はまず、口腔に入って舌や歯で噛み砕かれ、咽頭、食道を通過し、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸)、肛門の順に胃腸管(消化管)をたどっていきます図1。胃腸管(消化管)の長さは約9mで、身長の約6倍にも達します。
図1消化器系器官
消化器に付随する器官はこれだけではありません。消化酵素を分泌する消化腺(しょうかせん)や、自己の成分を合成する合成器官も消化器系器官の仲間になります。
消化腺には唾液腺(だえきせん)、膵臓が、合成器官には、肝臓、胆嚢(たんのう)が含まれます。
※編集部注※
当記事は、2016年8月1日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版