最終更新日 2017/07/24

口腔

口腔とは・・・

口腔(こうくう)とは、口裂から咽頭に連なる器官である。口腔は、口唇(こうしん)、頬部、口蓋(こうがい)、舌、唾液腺などから構成されている。口腔内は歯を除き口腔粘膜によって覆われている。口腔粘膜は、常に唾液腺から分泌される唾液によって潤っている。

 

口腔の主な器官

歯は食べ物を咀嚼するための硬い器官である。食べ物を細かく咀嚼することで嚥下しやすい状態にする。歯はエナメル質、象牙質、歯髄で構成されている。

 

口唇、頬

口唇は口内に食べ物を留めたり、発音や表情を作ったりする働きがある。内側は頬粘膜と頬筋、外側は皮膚で構成されている。

 

口蓋

口蓋とは口腔の天井部分のことであり、発声や発音、嚥下に大きな役割を果たす。口蓋の前方2/3部分は骨成分を含み硬口蓋(こうこうがい)と呼び、後方1/3部分には骨部がなく軟口蓋(なんこうがい)と呼ぶ。

 

舌は哺乳・摂食・発音などの役割を果たす器官である。横紋筋という筋肉で構成された筋肉塊であり、この筋肉の動きによって口内の食べ物の処理や、複雑な言語の発話などが可能になる。

 

唾液腺

唾液腺は唾液を分泌する器官である。唾液には炭水化物の分解や、口腔内での咀嚼、嚥下、発声を助ける働きと口腔内の自浄作用がある。唾液の分泌がないと虫歯の原因となるプラーク(歯垢、歯の汚れ)の発生を抑えることができなくなる。

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