最終更新日 2020/01/16

咽頭

咽頭とは・・・

咽頭(いんとう、pharynx)とは、鼻腔、口腔に続き、下方は喉頭、食道に至る管腔で、気道および消化管の一部である。

 

咽頭の構造

咽頭の構造は、上から上咽頭、中咽頭、下咽頭に分かれる(図1)。

 

図1咽頭の構造

咽頭の構造

 

上咽頭

鼻腔からの空気の通り道であり、上方は頭蓋底より下方は軟口蓋の高さまでの領域で、咽頭扁桃(アデノイド)や管咽頭口が存在する。

 

中咽頭

上方は軟口蓋の高さで、下方は舌骨大角の高さまでで、垂直にした喉頭蓋の先端の高さと同程度である。前方は硬軟口蓋の境界部より口腔に通じ、後方は頚椎である。また口蓋垂、口蓋扁桃、舌扁桃が存在する。

 

下咽頭

上方は舌骨大角の高さで、喉頭蓋谷に始まり、輪状軟骨下縁の高さまでで食道に続く部分である。前方に喉頭があり、喉頭の両側で食道に移行する部位に梨状陥凹をつくる。

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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