アデノイドとは・・・
アデノイド(あでのいど、adenoid)とは、鼻腔と咽頭の移行部にあたる上咽頭にある咽頭扁桃そのものを示す場合もあれば、咽頭扁桃が病的に腫大している状態を示すこともある。
咽頭扁桃の腫大は小児期に見られることが多く、これは病原体に対する幼児期の免疫反応による生理的なものであるが、過剰に腫大してしまう場合がある。3、4歳ころから肥大し、5~7歳がピークになることが多く、その後は小さくなっていく。咽頭扁桃の腫大は耳管開口部を閉塞し、急性中耳炎や滲出性中耳炎の原因となることが多い。また鼻腔後方を閉塞し鼻づまりの原因ともなる。
成長に伴い自然に小さくなることが多いので、基本的にはアデノイドは特に治療しないが、鼻づまりによるアデノイド顔貌や睡眠時無呼吸症、滲出性中耳炎が保存的治療でも治らない場合に外科的切除を行う。