チェックすべきポイントは?看護師の求人票の見方【転職・就職】
看護師の転職活動や就職活動で、まず目にするのが求人票です。
どんな項目が書かれているのか、求人票のチェックすべきポイントや注意点は何か、看護roo!転職の求人票をもとに見てみましょう。
目次
求人票の見方とチェックポイント
1求人の概要
まずは基本的な条件が希望に合っているかをチェック。勤務形態(2交代常勤など)、給料、勤務時間など、この求人のポイントをざっくり押さえて、効率よく情報収集を進めましょう。
2勤務時間
ここをチェック!
- 自分の希望する働き方か
- 次のシフトとの交代タイミングが重なっているか
2交代制、3交代制、日勤のみ、夜勤のみ(夜勤専従)のほか、施設によっては早番・遅番、オンコールがある場合も。希望の働き方・勤務時間に合っているかチェックしましょう。
交代制の場合、各シフトの勤務時間が30分ほど重なっていれば、申し送りの時間がしっかり設定されていることがわかります。シフトが重なる時間帯が短いときは、どのように申し送りしているか、見学や面接などで確認してみると安心です。
3キャリアアドバイザーのおすすめポイント
看護roo!の求人票は「キャリアアドバイザーのおすすめポイント」も注目です。さまざまな病院・施設を知り尽くしたキャリアアドバイザーが、実際に現場を見て得た情報をお伝えしています。
その病院の採用担当者や働く看護師の声をもとに、教育体制・福利厚生・雰囲気など詳しい情報をご紹介。自分の希望に合っているか、しっかり検討できます。
4仕事内容・勤務体制・施設形態・診療科目
ここをチェック!
- 予定の配属部署や業務の種類
- スタッフ数や看護方式、救急件数
病棟ごとの特徴や主な疾患、看護師の人数、看護方式、救急搬送数や手術件数などが記載されています。どんな患者さんが多いか、受け持ち人数はどのくらいか、緊急入院やオペ数は多いかなど、おおよその業務イメージを持てるでしょう。
また、電子カルテが導入されている病院かどうかは、日々の業務のやりやすさに直結します。規模の小さい施設では未導入のケースも多いので、記載がない場合は問い合わせてみましょう。
複数の診療科がある病院では、どの病棟・診療科で募集しているかまでは求人票ではわからないことも。転職サービスを利用すると、より詳しい情報を得られます。
5応募資格
ここをチェック!
- 経験年数の条件はあるか
- 未経験やブランクがある場合の記載はあるか
看護師の求人では「経験3年以上」などと応募の条件が書かれていることもあります。ただ、経験年数はあくまで目安として記載されている場合が多いので、もしあなたが条件をクリアしていなくても、気になる求人があれば問い合わせてみましょう。
経験面で心配がある方は「未経験者も可」「ブランク可」「第二新卒可」などの記載があると安心。入職後の研修や教育・フォロー体制がどうなっているか、問い合わせや見学・面接で確認するのが◎です。
6給与・賞与
ここをチェック!
- 基本給や夜勤手当など給与の内訳
- 手取り額はいくらくらいか
モデル給与として示されている金額には、各種手当が含まれているのが一般的です。「年収◯万円~」「月給◯万円~」などの記載だけではなく、給与の内訳もしっかりと確認しましょう。
特に、給与に占める割合の大きい夜勤手当の金額は要チェックです。モデル給与には、2交代で月4回分の夜勤手当が含まれていることが多いでしょう。現在の給与とモデル給与を比べるときは、含まれる夜勤手当や残業代の違いを考慮するのが大切です。
また、「額面」と「手取り」の違いにも注意。求人票の金額は、税金や社会保険料が引かれる前の額面なので、実際の手取り金額はおよそ7~8割になります。35万円の場合、手取りは約25万円~28万円です。
7諸手当
ここをチェック!
- どんな種類の手当があるか
- 夜勤手当の金額
病院・施設によって、用意されている手当の種類や金額は異なります。どんな手当があるのか、応募する前に必ず確認を。現職の手当とも比べながら、いくらくらいになるか、おおよその見当を付けてみましょう。
看護師の給与主な手当
通勤手当/夜勤手当/残業手当/資格手当/交代勤務手当/役職手当/オンコール手当/住宅手当/家族手当/皆勤手当…など
8昇給・賞与
昇給・賞与は年1~2回が一般的です。
賞与額は支給回数や支給実績が記載されていることが多いでしょう。「賞与:年2回/3.2ヶ月分」は「夏と冬を合わせて基本給3.2ヶ月分のボーナス」という意味です。
9休日・休暇詳細
ここをチェック!
- 年間の休日日数
- 有給休暇の取得実績はどれくらいか
- 月の残業・夜勤はどれくらいか
年間の休日数は110~120日が一つの目安。たとえば「4週8休、夏季休暇と年末年始休暇がそれぞれ3日ずつ」であれば、年間休日数は「110日」となります。
イメージしている働き方と合っているか、月の残業時間や夜勤回数の目安も確認したいポイントです。
ただ、そこまで詳しい記載がなかったり、「有給を取りにくい雰囲気はないかな…?」といったところまでは求人票だけでは、わからなかったりすることも。そんなときは、キャリアアドバイザーに相談するのがオススメです。
休暇制度の用語の意味
- 週休2日
月1回以上週2日休みの週があり、他の週は週1日の休みがある。 - 完全週休2日
毎週2日の休みが必ずある。 - 4週8休
4週間で8日の休みがある。
1009待遇・福利厚生
ここをチェック!
- ライフステージ等の変化に応じた福利厚生があるか
- 福利厚生を利用する際の自己負担額
- 退職金制度の有無と支給条件
社会保険が完備しているかはもちろん、看護師寮や院内保育所(託児所)、資格取得の支援制度など、「ライフステージやキャリアプランが変化しても働きやすそうな職場か」という点からチェックしてみると良いでしょう。
寮や院内保育、駐車場などは利用料金、利用できる条件なども確認ポイントです。
また、退職金は、支給のルールが法律で決まっているわけではないので、病院・施設によって制度がさまざまです。
1年以上の勤続年数を支給の条件にしているところもあれば、10年以上勤務してももらえないところもあります。気になる場合はホームページで調べたり、面接時に確認するようにしましょう。
福利厚生の例
退職金制度/結婚・出産などの祝い金/予防接種の費用補助/職員食堂(食事代の一部補助)/クラブ活動/保養施設/資格取得の支援制度/院内保育…など
「社会保険制度」って何?
社会保険制度とは、法律で加入が義務付けられている福利厚生のことで、①健康保険②厚生年金③雇用保険④労災保険―の4種類が主です。このほか、40歳から加入する「介護保険」があります。
雇用形態によって一部異なりますが、常勤の場合は必ず健康保険、厚生年金、雇用保険に加入し、給与から保険料が天引きされます。
非常勤や契約社員として働く場合は、労働時間や雇用される期間によって加入するかどうかが決まります。従業員が5名以下のクリニックなどでは、医師国保に加入している場合もあります。
求人票の情報が絶対なの?
求人票の内容が絶対だというわけではありません。求人票に書かれた情報は、あくまでも目安です。見学に行ったり、面接で確認したりしてみないとわからないことも、実はたくさんあります。
たとえば、「◯◯病棟での経験3年以上」と書かれていても、面接を通して「経験は足りないけど、人柄がうちにピッタリ! ぜひ採用したい」と内定へ進む可能性も大いにあります。
また、「給与や勤務時間などの条件が少し合わないかも…」という場合、転職サービスを介して選考を受ければ、キャリアアドバイザーがあなたに代わって条件交渉をしてくれます。
求人票で気になるコトがある、条件を相談したいというときは、転職サービスを上手に活用してみましょう。