看護師の転職活動や就職活動で、まず目にするのが求人票です。

どんな項目が書かれているのか、求人票のチェックすべきポイントや注意点について看護roo!転職サポートの求人票をもとに見てみましょう。

目次

求人票の見方とチェックポイント

求人票の見本イメージ。給与情報/勤務時間/求人詳細/休日、休暇/昇給、賞与/諸手当/仕事内容/応募条件/福利厚生…などポイントをチェック

1求人の概要

勤務形態(常勤2交代など)、給料、勤務時間など、まずは基本的な条件が希望に合っているかをチェック。この求人のポイントをざっくり押さえて、効率よく情報収集を進めましょう。

2求人の特徴

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  • 教育体制や未経験者へのアピールポイントはあるか
  • 待遇面のアピールポイントはあるか

病院・施設がアピールしたい魅力・ポイントがまとめられています。

「教育研修充実」や「未経験歓迎」などの記載がある場合は、

  • 実際にどんな研修が行われているか
  • 実際に未経験で入職した看護師が、どのように活躍しているか

の2点を、病院見学や面接で確認できると良いでしょう。

また、待遇面についてのアピールは魅力的ですが、その分、それなりの忙しさやスキルを求められる可能性も。応募資格や仕事内容をしっかり確認し、イメージする働き方とマッチするかを考えましょう。

3勤務時間

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  • 自分の希望する働き方か
  • 次のシフトとの交代タイミングが重なっているか

2交代制、3交代制、日勤のみ、夜勤のみ(夜勤専従)のほか、施設によっては早番・遅番、オンコールがある場合も。希望の働き方・勤務時間に合っているかチェックしましょう。

交代制の場合、各シフトの勤務時間が30分ほど重なっていれば、申し送りの時間がしっかり設定されていることがわかります。シフトが重なる時間帯が短いときは、どのように申し送りしているか、見学や面接などで確認してみると安心です。

4給与・賞与

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  • 基本給や夜勤手当など給与の内訳
  • 手取り額はいくらくらいか
  • 昇給・賞与は年に何回あるか

「年収◯万円~」「月給◯万円~」などの記載だけではなく、給与の内訳もしっかりと確認しましょう。

モデル給与として示されている金額には、夜勤手当や時間外手当が含まれているのが一般的です。夜勤回数などによっては、実際の支給額が低くなる可能性も。現在の給与と比べるときは、夜勤手当や残業代がどのくらい含まれているかを考慮するのが大切です。

また、現在の給与と比較する場合は「額面」と「手取り」の違いにも注意しましょう。求人票の金額は、税金や社会保険料が引かれる前の額面なので、実際の手取りは求人票の金額のおよそ7~8割になります。35万円の場合、手取りは約25万円~28万円です。

賞与額は年間の支給実績が記載されていることが多いでしょう。「賞与:年2回/4ヶ月分」は「夏と冬合わせて基本給4ヶ月分のボーナス」という意味です。昇給は年1~2回が一般的です。

5手当の詳細

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  • どんな手当があるか

病院・施設によって、用意されている手当の種類や金額は異なります。どんな手当があるのか、応募する前に必ず確認しましょう。特に、看護師の収入で大きな割合を占める夜勤手当の額は要チェックです!

看護師の給与主な手当

通勤手当/夜勤手当/資格手当/交代勤務手当/役職手当/オンコール手当/住宅手当/家族手当/皆勤手当…など

6応募資格

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  • 経験年数の条件はあるか
  • 未経験やブランクがある場合の記載はあるか

看護師の求人では「経験3年以上」などと応募の条件が書かれていることもあります。ただ、経験年数はあくまで目安として記載されている場合が多いので、もしあなたが条件をクリアしていなくても、気になる求人があれば問い合わせてみましょう。

「未経験者も可」「ブランク可」の記載があるのは安心ですが、入職後の研修や教育・フォロー体制がどうなっているかも、問い合わせや見学・面接で確認するのが◎。

7職場の環境、仕事内容

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  • 予定の配属部署や業務の種類
  • スタッフ数や病床数、電子カルテの有無

「病棟における看護業務全般」などと記載されることが多いですが、病床数や看護師の人数、1日の外来患者数、看護配置などが記載されていれば、おおよその業務イメージを把握できます。

また、電子カルテが導入されている病院かどうかは、日々の業務のやりやすさに直結します。求人票に記載がない場合は、問い合わせてみましょう。

複数の診療科がある病院では「病棟の求人」とあっても、どの病棟・診療科かまでは求人票ではわからないことが多いでしょう。転職サービスを利用すると、募集病棟の診療科や業務の特徴など、より詳しい情報を得られるメリットがあります。

8休日・残業・夜勤

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  • 年間の休日日数
  • 有給休暇・育児休業の取得実績はどれくらいか
  • 月の残業・夜勤はどれくらいか

たとえば「4週8休、夏季休暇と年末年始休暇がそれぞれ3日ずつ」であれば、年間休日数は「110日」となります。

有給は付与日数だけでなく、実際の取得率も要チェックです。イメージしている働き方と合っているか、月の残業時間や夜勤回数の目安も確認したいポイントです。

ただ、そこまで詳しい記載がなかったり、「有給を取りにくい雰囲気はないかな…?」といったところまでは求人票だけでは、わからなかったりすることも。病院・施設のホームページ、口コミサイト、転職サービス等からも情報収集するのがオススメです。

休暇制度の用語の意味

  • 週休2日
    月1回以上週2日休みの週があり、他の週は週1日の休みがある。
  • 完全週休2日
    毎週2日の休みが必ずある。
  • 4週8休
    4週間で8日の休みがある。

9待遇・福利厚生

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  • ライフステージ等の変化に応じた福利厚生があるか
  • 福利厚生を利用する際の自己負担額
  • 退職金制度の有無と支給条件

社会保険が完備しているかはもちろん、看護師寮や院内保育所(託児所)、資格取得の支援制度など、「ライフステージやキャリアプランが変化しても働きやすそうな職場か」という点からチェックしてみると良いでしょう。

寮や院内保育、駐車場などは利用料金、利用できる条件なども確認ポイントです。

また、退職金は、支給のルールが法律で決まっているわけではないので、病院・施設によって制度がさまざまです。

1年以上の勤続年数を支給の条件にしているところもあれば、10年以上勤務してももらえないところもあります。

気になる場合はホームページで調べたり、面接時に確認するようにしましょう。

福利厚生の例

退職金制度/結婚・出産などの祝い金/予防接種の費用補助/職員食堂(食事代の一部補助)/クラブ活動/保養施設/資格取得の支援制度/院内保育…など

「社会保険制度」って何?

社会保険制度とは、法律で加入が義務付けられている福利厚生のことで、①健康保険②厚生年金③雇用保険④労災保険―の4種類が主です。このほか、40歳から加入する「介護保険」があります。

雇用形態によって一部異なりますが、常勤の場合は必ず健康保険、厚生年金、雇用保険に加入し、給与から保険料が天引きされます。

非常勤や契約社員として働く場合は、労働時間や雇用される期間によって加入するかどうかが決まります。従業員が5名以下のクリニックなどでは、医師国保に加入している場合もあります。

10キャリアパートナーのおすすめポイント

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看護roo!の求人票は「キャリアパートナーのおすすめポイント」も注目です。さまざまな病院・施設を知り尽くしたキャリアパートナーが、実際に現場を見て得た情報をお伝えしています。

病院・施設の採用担当者や先輩ナースの声をもとに、業務内容や研修制度などリアルな情報をご紹介。自分の希望にあっているか、しっかり検討できます。

求人票の情報が絶対なの?

求人票の内容が絶対だというわけではありません。求人票に書かれた情報は、あくまでも目安です。見学に行ったり、面接で確認したりしてみないとわからないことも、実はたくさんあります。

たとえば、「◯◯病棟での経験3年以上」と書かれていても、面接を通して「経験は足りないけど、人柄がうちにピッタリ! ぜひ採用したい」と内定へ進む可能性も大いにあります。

また、「給与や勤務時間などの条件が少し合わないかも…」というケースでも、転職サービスを介して選考を受ける場合は、キャリアアドバイザーがあなたに代わって条件交渉をしてくれます。

求人票で気になるコトがある、自分に合った職場を相談したいというときは、キャリアアドバイザーに相談してみるのもオススメです。

施設の詳細情報もチェックしよう

求人票で「どんな条件で看護師を募集しているか」を確認するのと合わせて、「その病院・施設がどんなところなのか」もしっかりチェックすることが大切です。実際に働くイメージを持つためにも、施設の詳細情報に目を通しておきましょう。

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100床の病院か500床以上の大病院か、一般病床か療養病床か、どんな診療科目があるか、二次救急か三次救急か、一日の救急件数や手術件数は何件か、…などによって、看護師の仕事内容や忙しさも変わってきます

特に、「看護師1人あたり何人の患者さんを受け持つか」を示す看護配置は必ずチェックしましょう。

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