1,300人へのアンケートでわかった 看護師が転職に「成功」するために大切な4つのこと
看護師が転職を「成功」させるためのポイントはどこにあるのでしょうか?
今回看護roo!では、転職経験のある約1,300人の看護師・准看護師にアンケートを実施。
その結果から見えてきた、転職「成功」のために大切なことをお伝えします。
目次
転職を「成功」させるために大切な4つのこと
アンケートの結果、転職に「成功」した看護師さんは転職活動中、「失敗」した看護師さんに比べ、ある4つの取り組みを積極的に行っていたことがわかりました。
具体的には下記の通りです。
ひとつずつくわしく見ていきましょう。
1転職で何を叶えたいのかを明確にした
転職に「成功」した看護師さんが積極的に行っていた取り組みとして、まずは「転職で何を叶えたいのかを明確にする」ことが挙げられます。
例えば「プライベートの時間を確保したい」という目的がはっきりしていれば、残業が少ない職場に絞って転職先を探すことができます。
「給料は高そうだし、まぁここでいいか」などと、転職の目的を曖昧にしたまま転職するのはNG。
転職先で嫌なことがあったとき「前の職場の方がよかったかも…」などと、後悔するリスクが高まります。
一方で、転職の目的をしっかり定め、それが叶う職場に転職できれば、仮に他の条件が多少悪くなったとしても、総合的には納得感を持って働くことができるでしょう。
転職の目的をはっきりさせるためには、下記の3つのステップを実践してみましょう。
1.今の職場での不満を書き出す
まずは今の職場で不満に思っていることを挙げましょう。
頭の中で思い浮かべるには限界があるので、紙とペンを使って紙に書き出すのがおすすめです。
〈例〉
- 残業が多すぎる
- 上司が嫌味っぽくて、職場の雰囲気が悪い
2.今の職場の良い部分も書き出す
次に、今の職場の良い部分も同じように書き出します。不満に思っていることに続けて、箇条書きしましょう。
〈例〉
- 給料はそれなりにもらえている
- 医療処置が多いので、スキルアップにつながっている
3.それぞれの優先度を決める
今の職場の良い点・悪い点は、そのまま転職の希望条件になります。
すべて書き出せたら、転職で改善したい(維持したい)気持ちが強いものから順に「高」「中」「低」などと、優先度を付けていきましょう。
このとき、優先度が「高」ばかりにならないよう注意。
すべての希望を100%叶えるのは簡単ではないため、どうしても譲れないものだけを「高」と付けるようにしましょう。
ここで「高」と付けた項目こそ、あなたが転職する目的です。
看護師
「残業が少なくて、人間関係が良いところに転職する」のが目的!
一方、給料やスキルアップは多少妥協してもOK!
転職の目的が整理できたら、それが叶いそうな転職先を探していきましょう。
気になる求人が見つかったら、その応募先について、上記の表に追加で記入します。
看護師
応募先Aは、転職の目的が叶いそう!
その上で、優先度が「高」となっている項目について、応募先では改善できそうか(維持できそうか)チェックします。加えて、優先度が「中」「低」となっているものについても、許容範囲かどうかを確認します。
すべての項目を見比べて、総合的に納得できそうであれば、転職後に「成功」と感じられる可能性が高いと言えます。応募を検討してみましょう。
気になる求人が複数ある場合、同様に並べて記入し、見比べます。
キャリアアドバイザー
目的や優先度について1人で考えるのが難しいと感じたら、看護roo!転職サポートまで気軽にお問い合わせください。
キャリアアドバイザーとお話ししながら、一緒に整理していきましょう。
▼「成功」できた理由は?(アンケートでの声を紹介)
一般病院→訪問看護ステーション(26歳・男性)
今の職場を自分はなぜ辞めたいのかを紙に書き出し、明確にした。
それによって必然的に応募条件や重要視するポイントが見えてきた。
一般病院→療養型病院(27歳・女性)
焦らずに吟味して選択した事。
自分のしたい事を明確にして、妥協できる点と絶対にできない事をハッキリ自分で理解してから探した。
職場ごとの特徴を知っておくのも、転職「成功」につながるポイントです。
「総合病院は忙しいが、医療処置が多くスキルアップにつながる」「訪問看護は夜勤がなくても給料が高めなので、ワークライフバランスが整えやすい」など、職場にはそれぞれ特徴があります。
そうした特徴がすべての職場にあてはまるわけではありませんが、ある程度の傾向をつかんでおくことで、自分に合った働き方ができるかどうかを判断しやすくなるでしょう。
下記の記事では、クリニックや保育園など、看護師が働ける「病院以外」の13の職場について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめています。気になる方はあわせてチェックしてみてください。
2 さまざまな求人を比較検討した
転職に「成功」した看護師さんは「さまざまな求人を比較検討する」ことにも積極的です。
逆に、今の職場を早く辞めたいからと言って「何となく良さそう」と感じたところに転職を決めてしまうのは禁物です。
あらかじめ整理した転職の目的や優先度を基準に、それが叶いそうな応募先をいくつか探して見比べましょう。
その上で、重視する条件に合いそうなところは同時に応募するのがおすすめです。
なぜなら、複数の病院の面接を受け、職場の雰囲気をつかんだり、気になる点を質問したりすることで、どの病院が最も自分に合っているのかが判断しやすくなるからです。
応募したからと言って、必ずしも転職しなくてはいけないわけではありません。
いろいろな病院の面接を受けてみましょう。
▼「成功」できた理由は?(アンケートでの声を紹介)
総合病院→一般病院(29歳・女性)
いくつかの職場を比較して、実際に見学して自分がいいと思った所に転職したから。
総合病院→総合病院(28歳・女性)
4ヶ所ほどの病院の面接を受け、それぞれの内定条件を比較検討し、その中から選ぶことができたこと。
3 転職先についてくわしく調べた
「さまざまな求人を比較検討する」ことに関連して、ひとつひとつの「転職先(応募先)についてくわしく調べる」ことも、転職に「成功」した看護師さんに共通しています。
繰り返しになりますが、目的にかなった転職が、成功の秘訣です。
気になる求人が本当に転職の目的を達成できる職場なのか見極めるためにも、転職先(応募先)についての情報収集をしっかり行う必要があります。
具体的な情報収集の手段としては、下記のようなものがあります。
〈転職先について情報収集する手段〉
- 求人広告や病院のホームページを読み込む
- 口コミサイトを参考にする
- 知人に聞く
- 転職エージェントに聞く
- 面接で質問する(可能であれば見学も!)
まずは求人広告やホームページ、口コミサイトなどで公開されている情報をチェックします。
ただし、求人広告やホームページはその職場の良い面、口コミサイトは悪い面がそれぞれ強調されがちなので、どちらかの情報に偏りすぎないように注意しましょう。
また、気になっている応募先で知人が働いている場合、職場の実態について直接聞くのもおすすめ。
実際、転職に「成功」した人と「失敗」した人とでは、「知人に聞く」取り組みの実施率にも、大きな差があります。
ただ、応募先に知人がいるケースは多くはないため、そのときは転職エージェントに聞くのも良いでしょう。
面接で直接聞きづらいようなことも、気軽に相談することができます。
最後に、実際に面接を受けることになった場合、面接官に気になる点を聞いてみるのも有効です。
コロナ禍で難しいケースも多いですが、あわせて病院見学ができないか頼んでみても良いでしょう。
▼「成功」できた理由は?(アンケートでの声を紹介)
総合病院→総合病院(32歳・女性)
実際にその職場で働いていた人を探して、何人かに働いていた時の状況を教えてもらった。
転職サイトやSNSなどではわからないような情報を確認した。
療養型病院→その他(28歳・女性)
転職前に求人を比較して考え、気になるところがあれば転職エージェントにすすんで質問するようにした。
HPで病院の理念や取り組みを見て、自分の看護観と合っているか確認した。
4 履歴書や面接の対策を入念に行った
「ここで働きたい」と思った応募先にしっかり内定をもらえるよう「履歴書や面接の対策を入念に行う」ことも重要です。
いきなり履歴書を書き始める前に、下記の記事からポイントや注意点を確認しましょう。
最近では履歴書に加え、これまでの仕事内容やスキルをよりくわしく書く「職務経歴書」を求められることも。
こちらもあわせてチェックしておくと安心です。
また、面接対策もあわせて行いましょう。
下記の記事では、面接でよくある質問や回答例、服装や立ち居振る舞いのマナーもまるっと解説しています。
こちらも当日までに確認しておくのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
こうした対策をすべて1人で行うのは大変だと感じた場合は、看護roo!転職サポートまで気軽にお問い合わせください。
転職で叶えたいことの整理から、履歴書・面接対策までまるっとサポートいたします。
転職に「成功」した看護師さんの体験談
実際に転職を「成功」させた先輩看護師の体験談を読むことで、転職「成功」のためのポイントを学ぶこともできます。
看護roo!では、看護roo!転職サポートを利用して転職した看護師さんにインタビューを実施。
その内容を転職「体験談」として紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。