骨髄バンクとは・・・
骨髄バンク(こつずいばんく、Marrow Donor Program)とは、白血病をはじめとする血液疾患の治療として、同種造血幹細胞移植が必要な患者のために、非血縁者から提供される骨髄液や末梢血幹細胞をあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関である。
日本骨髄バンク
日本骨髄バンクは、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」に基づき、非血縁者間の骨髄・末梢血幹細胞移植の仲介を行う公益法人である。平成3年12月に「財団法人 骨髄移植推進財団」として設立され、平成25年「公益財団法人 日本骨髄バンク」と名称を改めた。骨髄を提供するドナーの確保、迅速なコーディネートによる移植の実現、ドナーに対する安全対策とフォローアップ、患者負担金の低減、一般市民への骨髄バンク事業の情報提供などを行っている。
日本国内だけでなく海外の骨髄バンクからのコーディネート依頼を受け、ドナー情報を提供する場合もある。
実際の骨髄バンク事業は内閣府、厚生労働省の指導、補助のもと、日本骨髄バンクと、日本赤十字社、および医療機関、日本造血細胞移植学会、日本造血細胞移植データセンター、地方自治体が協力して行っている。
(1)状況
平成30年12月末のドナー登録者数は493,627人、非血縁者間移植実施数(累計移植数)は22,704例である。
(2)流れ
HLA適合型ドナーには適合通知が送られ、ドナーの同意が確認できればコーディネートがすすめられる(適合通知が送られても6割はドナーの都合がつかない、連絡がとれないなどの理由で先の過程へ進まないと言われている)。その後、患者確認検査・ドナー確認検査が実施され、最終適合ドナーの審査を行うとともに、患者主治医、骨髄採取や移植を行う医療機関との連絡調整(国際協力も含む)を行う。
(3)ドナー登録の条件
ドナー登録の条件として日本骨髄バンクは、以下のように提示している1)。
・骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
・年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
・体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方
特に若い世代のドナー登録促進が課題となっている。
引用参考文献
1)日本骨髄バンク.ドナー登録をお考えの方へ.