最終更新日 2018/07/03

バラシクロビル

バラシクロビルとは・・・

バラシクロビル(ばらしくろびる、Valaciclovir)は、1型、2型の単純ヘルペスが引き起こす、口唇ヘルペス性器ヘルペス水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)により引き起こされる水痘・帯状疱疹に用いられる内服の抗ウイルス薬である。

 

バラシクロビルは小腸から吸収され、肝臓代謝されて抗ウイルス活性を持つアシクロビルへ変化する。その後、感染細胞内でまずウイルスの酵素によって代謝され、ヒトの酵素で活性体になりウイルスのDNAに取り込まれる。そしてDNA合成を阻害し、ウイルスの増殖を防ぐことで作用を発現する。

 

腎機能に応じた投与量の調整が必要であり、投与前に血液検査で腎機能を評価することが望ましい。また、副作用の中で重篤なものとして、腎障害、脳症が知られている。

執筆: 桑原佑典

東京都立墨東病院 救命救急センター

SNSシェア

用語辞典トップへ