最終更新日 2019/12/11

日本脳炎

日本脳炎とは・・・

日本脳炎(にほんのうえん、Japanese encephalitis)とは、日本ウイルスによって重篤な急性脳炎を起こす感染症である。

 

原因

ブタで増殖した日本脳炎ウイルスを吸ったカ(コガタアカイエカ)を媒介してヒトに感染する疾病である。ヒトからヒトへ感染することはない。東アジア、南アジアなどに広く分布する。日本脳炎ウイルスに感染した場合、約100~1,000人に1人が日本脳炎を発症し、死亡率は20~40%である。

 

症状

感染症の症状としては、6~16日の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛嘔吐、光過敏症をはじめ、重症例では意識障害、痙攣など中枢神経障害を起こす。生存者の45~70%に、歩行障害、手足の震え、てんかん麻痺高次脳機能障害などの神経系の後遺症が生じる。

 

治療法・予防法

発症しても有力な治療法はなく、発熱や痙攣などに対する対症療法が中心となる。日本脳炎は、ワクチン接種により、罹患リスクを75~95%減らすことができるといわれ、日本では小児の定期摂取の一つである。ワクチンは不活化ワクチンで、ワクチンスケジュールは2期制であり、完了するまでに4回摂取する。

 

第1期:3歳以降の1~4週間隔で2回、2回目の1年後に3回目を摂取
第2期:9~12歳に1回追加摂取

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