口腔内に細菌が繁殖するのはなぜ?|清潔援助

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は口腔内の細菌繁殖に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

口腔内に細菌が繁殖するのはなぜ?

口腔内は37℃前後に保たれており、細菌の繁殖に欠かせない「温度・湿度・栄養」の3条件がそろっています。

 

口腔内の細菌は約300種、数千億個ともいわれており、垢(プラーク)1mgには10億を超える細菌が存在しています。口腔内の清潔が保たれないと、細菌の増殖にとっての条件がそろっているだけに急激に増殖し、1兆個近くになるともいわれます。

 

MEMO嚥下障害

中枢神経や末梢神経の障害、筋肉の障害、口内の手術や腫瘍、加齢などによって、口腔、咽頭食道を経てに食べ物を送り込む運動に支障が生じた状態をいいます。食べ物や水分、口腔内細菌などが気道に入り込むと、誤嚥性肺炎を起こす危険性があります。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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