年齢によって脈拍数が違うのはなぜ?|脈拍測定
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は年齢と脈拍数に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
年齢によって脈拍数が違うのはなぜ?
年齢によって脈拍数が異なるのは、基礎代謝量に差があるからです。
基礎代謝量が高いほど脈拍数は多くなり、基礎代謝量が低下すると脈拍数も減少します。
基礎代謝量が最も高いのは、新生児から小児期にかけての時期です。エネルギーを生み出すために心臓は速い速度で血液を送り出す必要があり、拍動数は1分間に新生児で120~140回、乳児で110~130回、幼児で100~110回にも達します。年齢とともに基礎代謝量は低下し、学童期には1分間に80~90回、中学生では70~80回になり、以降は一定した値になります。
なお、血圧は脈拍数に反比例するように新生児期が最も低く、年齢を重ねるにつれて高くなります。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版