脈拍とは・・・
脈拍(みゃくはく、pulse)とは、心臓の筋肉が一定のリズムで収縮すること(心臓の拍動)により、動脈を通じ全身に血液が送られることである。脈拍を意味する英語Pulseから、Pと略される場合もある。
心臓の拍動に伴い動脈内壁に圧力の変化が生じるため、橈骨動脈や大腿動脈などでは、体表面から動脈の拍動を感じることができる。また、1分間に感じられる脈拍の回数を脈拍数と呼び、一般的な成人で60回~70回程度である。
計測場所
手首の親指側を通る動脈、橈骨動脈(とうこつどうみゃく)が主であるが、のどの周辺を通る頸動脈(けいどうみゃく)や鼠蹊部から膝上周辺を通る大腿動脈(だいたいどうみゃく)を用いて計測する場合もある。
計測方法
安静にした状態で人差し指、中指、薬指をそろえて対象となる動脈に軽く添え、1分間の脈拍数を計測する。また、リストバンドのような脈拍計を用いたり、パルスオキシメーターを使用して計測する方法もある。
引用参考文献
1)豊岡照彦.脈拍.医学大辞典.第2版,伊藤正男ほか編.医学書院,2003,2699.(ISBN 9784260005821)
2)日本心臓財団.心拍数と心臓病.(PDF)