オーラルケア時に必要な物品は?|人工呼吸ケア
『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は「オーラルケア時に必要な物品」に関するQ&Aです。
露木菜緒
一般社団法人Critical Care Research Institute(CCRI)
オーラルケア時に必要な物品は?
口腔清掃の使用物品に加え、スタンダードプリコーションに用いる物品、保湿剤などを漏れなく用意します。オーラルケア物品がキット化されたもの(Qケア)もあります。オーラルケア前後には、カフ圧調整を行うので、カフ圧計も忘れずに用意します。
〈目次〉
オーラルケアの使用物品(図1)
手袋、マスク、ビニールエプロン
カフ圧計
未滅菌ガーゼ、歯ブラシ、スポンジブラシ(舌ブラシ)
排唾管
保湿剤
チューブ固定用テープ
タオル
「Qケア」使用時に用意するもの
Qケア(図2):オーラルケアの物品がキット化されたもの
吸引に使用する物品
手袋、マスク、ビニールエプロン
カフ圧計
タオル
「Qケア」の使用法は?
洗浄を行わず、オーラルケア物品をキット化したものがQケアである。ブラシの先端に3つの吸引孔があり、吸引しながらブラッシングできる。
ブラシ類はディスポーザブルで、1人で短時間で実施できる。
[文献]
- (1)岸本裕充,曽我賢彦:診療報酬に、なぜ「周術期口腔機能管理」が取り上げられたの?エキスパートナース2012;28:28-31.
- (2)岸本裕充:知っておきたい!急性期の口腔ケア.オーラルケア,東京,2008:102-103.
- (3)磨田裕:加温加湿.沼田克雄,奥津芳人編,新版図説ICU呼吸管理編,真興交易医書出版部,東京,1996:310-313.
- (4)厚生労働省:平成26年度診療報酬改定の概要(歯科診療報酬):26.(2014年11月18日閲覧).
- (5)岸本裕充,塚本敦美:口腔ケアのアセスメントおよびケア方法概論(1)口腔のアセスメント.8020推進財団編,入院患者に対するオーラルマネジメント,8020推進財団,東京,2008:12.
本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。
[出典] 『新・人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社