診療報酬とは・・・
診療報酬(しんりょうほうしゅう)とは、病院や診療所などの医療機関が行う手術や検査、薬局が行う医薬品の処方などの保険医療サービスの対価として、保険者から受け取る報酬のことである。診療報酬は医療行為ごとに定められた点数によって金額が決まる。診療報酬の点数は2年に1度改定され、厚生労働省の諮問(しもん)機関である中央社会保険医療協議会が取りまとめた答申を基に厚生労働大臣が告示する。
診療報酬に含まれるもの
・医療技術(診察、検査、手術など)
・医療サービス(ICUなどの特定集中治療室、入院など)
・医薬品などの価格(医薬品については薬価基準で価格を定める)
診療報酬の種類
・医科(初・再診料、入院基本料など)
・歯科(歯科初・再診料など)
・調剤(調剤基本料など)
それぞれの技術やサービスを点数化し、評価する。(1点=10円)
看護師への影響
2年に1度、診療報酬が改定されるため、病院の経営方針も変化することが多い。看護師の配置基準や看護必要度に応じて診療報酬体系が変わり、院内で、病棟編成や看護師・介護士などの職員配置が変わったり、新規部門が加わることもある。入院患者の属性、疾患等がこれまでと異なる場合もあるため、業務内容や業務負担に変化が生じることも考えられる。また、近年は認定看護師や専門看護師による診療報酬の算定や、緩和ケア管理料や在宅指導料が算定されるようになり、看護師の業務にも報酬が発生するようになっている。