大腸の中で内容物はどう変化するの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
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今回は「大腸内での内容物の変化」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
大腸の中で内容物はどう変化するの?
小腸から送られてきたばかりの内容物は水溶液です(図1)。その後、上行結腸を移動する間に、水分と電解質が吸収されて半流動状になります。
横行結腸ではさらに吸収が進んで粥状になり、下行結腸で半固形から固形の状態になります。
図1大腸の区分と内容物の形状(再掲)
内容物は10~20時間かけて結腸を通過し、その間に水溶液から固形になります。大腸癌などで大腸を広範囲に切除すると下痢を起こしやすいのは、水分吸収の能力が低下するためです。
※編集部注※
当記事は、2016年10月17日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版