今年の採点除外は10問!過去10年で最多!|第107回(2018年)看護師国家試験速報

2018年3月26日14時、「第107回看護師国家試験の合格発表」が厚生労働省によりなされました。

今回は、必修問題8問を含む10問が採点除外となりました。

これは過去10年で最多です。

 

特徴として、問題自体は適切であっても、「必修問題としては妥当でないため」「受験者レベルでは難しすぎるため」というように、難易度が原因の採点除外問題が多い傾向がありました。

(※採点上の取扱いは、問題によって異なっています。詳細は各問題ごとの「採点上の取扱い」にてご確認ください)

 

【速報】第107回 看護師国家試験合格発表

今年の採点除外は10問!過去10年で最多!

午前2, 9, 11, 83

午後4, 5, 12, 22, 24, 114

 

 

 

午前 【問題2】

平成27年(2015年)の病院報告による一般病床の平均在院日数はどれか。

 

1. 6.5日
2.16.5日
3.26.5日
4.36.5日

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午前 【問題9】

一般病床の看護職員の配置基準は、入院患者【 】人に対して看護師及び准看護師1人と法令で定められている。
【 】に入るのはどれか。

 

1.2
2.3
3.4
4.6

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午前 【問題11】

肝臓の機能で正しいのはどれか。

 

1.胆汁の貯蔵
2.脂肪の吸収
3.ホルモン代謝
4.血漿蛋白質の分解

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午前 【問題83】

嚥下運動に伴って起こるのはどれか。2つ選べ。

 

1.声門の開放
2.舌根の沈下
3.甲状腺の挙上
4.後孔の閉鎖
5.咽頭口の開口

 

(採点上の取扱い)

採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。

 

 

午後 【問題4】

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章が策定された年はどれか。

 

1.1947年
2.1967年
3.1987年
4.2007年

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午後 【問題5】

倫理原則の「正義」はどれか。

 

1.約束を守る。
2.害を回避する。
3.自己決定を尊重する。
4.公平な資源の配分を行う。

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午後 【問題12】

潰瘍性大腸炎によって生じるのはどれか。

 

1.滲出性下痢
2.分泌性下痢
3.脂肪性下痢
4.浸透圧性下痢

 

(採点上の取扱い)

正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する。

(理由)

問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため。

 

 

午後 【問題22】

静脈血採血の方法で正しいのはどれか

 

1.駆血帯を巻いている時間は2分以内とする。
2.針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
3.静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
4.針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。

 

(採点上の取扱い)

採点対象から除外する。

(理由)

選択肢が不適切であるため。

 

 

午後 【問題24】

褥瘡の皮膚症状はどれか。

1.乾 燥
2.水 疱
3.白 斑
4.発 疹

 

(採点上の取扱い)

採点対象から除外する。

(理由)

選択肢が不適切であるため。

 

 

午後 【問題114】

次の文を読み112~114の問いに答えよ。

 

Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinson<パーキンソン>病と診断された。現在、Hoehn-Yahr<ホーエン・ヤール>の重症度分類でステージIII、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパ<L-dopa>を1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診した。Aさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週間後にまた受診してください」と説明を受けた。

(問題【112】【113】省略)

 

【問題114】

Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように、夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。

Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。

 

1.歩行器の利用
2.電動車椅子の利用
3.住宅内の段差の改修
4.自宅でのリハビリテーションの実施

 

(採点上の取扱い)

採点対象から除外する。

(理由)

設問の状況設定が不十分で正解が得られないため。

 

以上、10問をご紹介しました。

なお、合格率は全受験者のうち91.0%。

必修は39点以上(48点満点)、一般問題~状況設定問題は154点(247点満点)で合格というボーダーラインになっています。

【看護roo!編集部】

 

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