カテコールアミンとは・・・
カテコールアミン(catecholamine)とは、副腎から合成・分泌される神経伝達物質の総称である。副腎の異常によってカテコールアミンが過剰に分泌すると、重度の高血圧や過度の発汗、動悸、頭痛などが起こる。また、精神的にも興奮し、パニックに襲われたような感覚に陥りやすい傾向がある。逆に、カテコールアミンが不足すると、心身の脱力感や意欲の低下が起こり、抑うつ状態を招きやすくなる。
3種類のカテコールアミン
アドレナリン
副腎にて分泌されるカテコールアミンのうち、約80%を占める神経伝達物質である。ストレスを感じた時などに交感神経を活発にさせ、心拍数や血圧上昇、発汗を促し、ストレスから体を守る。
ノルアドレナリン
アドレナリンと同様、ストレスを感じた時に分泌される神経伝達物質で、交感神経を刺激する。ノルアドレナリンは、末梢の血管を収縮させて血圧を上昇させる。
ドーパミン
中枢神経系に存在し、感動や快感、意欲に関係する。パーキンソン病や統合失調症などとも深く関わると考えられている。
引用参考文献
1)吉岡成人.副腎髄質系.系統看護学講座 成人看護学6 内分泌・代謝.第14版,医学出版,2015,37-40.(ISBN9784260019880)
2)副腎髄質ホルモン|内分泌.看護roo!.