最終更新日 2018/07/25

動悸

動悸とは・・・

動悸(どうき、palpitation)とは、自身の心臓の鼓動を、不快感を伴って自覚する症状である。正常よりも鼓動を大きく感じる、脈が飛ぶ、脈が速い、などと感じるものはすべて動悸に含まれる。不整脈や生理的な心拍数の増加など、原因はさまざまである。

 

原因

動悸を来す主な原因は、(1)不整脈、(2)洞性頻脈、(3)心因性の3つに大別される。

 

(1)不整脈

期外収縮、房室ブロック、心房細動などの循環器系疾患で起こる動悸。

 

(2)洞性頻脈

自律神経や薬剤などの影響で興奮状態となり、動悸が起こる。二次的な生体反応であることが多い。

 

(3)心因性

パニック障害、過換気症候群、心臓神経症などで動悸が起こる。

 

検査・診断

動悸の感受性には個人差がある。感受性の強い人は動悸を感じやすいが、あまり気にならない、または自覚がない人もいる。また、動悸の持続時間も一瞬~数時間などさまざまだが、動悸の持続時間にも注意を払う必要がある。

 

動悸を訴える患者には、まずバイタルサイン測定を行い、12誘導心電図を用いて診断する。バイタルサインに異常がある場合速やかに医師を呼ぶ。バイタルサインに異常がない場合には、12誘導心電図で評価するのが通常で、この時に不整脈を認められなければ落ち着いて対処してよい場合が多い。

執筆: 小森大輝

順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学大学院生

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