ドブタミンとは・・・
ドブタミン(どぶたみん、dobutamine;DOB)とは、合成カテコールアミンの昇圧薬である。β1アドレナリン受容体およびβ2受容体を活性化させる作用をもつ。また、作用は弱いが、α1アドレナリン受容体を活性化させる作用もある。
心拍数や血圧にほとんど影響を与えずに、心拍出量を増加させる。心不全や出血性ショックによる急性循環不全などの治療で使われる。臨床では、商品名としてドブトレックス®が有名である。肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者には、左室からの血液流出路の閉塞が増強する危険性があるため、使用禁忌とされている。
引用参考文献
1)岡本洋.心不全.病気がみえる vol.2 循環器.第3版,メディックメディア,2015,69.(ISBN9784896323436)