先天性股関節脱臼とは・・・
先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう、luxatio coxae congenita;LCC)とは、新生児期の股関節脱臼を指す。発育性股関節形成不全(deveiopmental dyspissia of the hip;DDH)ともいう。女児(男児の7~8倍)の左側に多い。おむつなどによる不良肢位が原因となることもある。
症状
大腿皮溝の非対称、股関節の開排制限
診断
クリックサイン(徒手的に児の股関節を開排させたり閉じたりする際に、コクンとした感覚が手に伝わる)、X線検査、超音波検査
治療
生後3ヶ月以内は一般的に積極的な治療介入は行わず、生活指導で様子をみることが多い。それ以降に診断された場合には、整復治療が必要である。リーメンビューゲルの装具が最も普及している。装具で整復できない場合は、牽引や手術によって整復する。
引用参考文献
1)西須孝.おもな疾患.系統看護学講座 小児看護学2 小児臨床看護学各論.第13版,医学書院,2018,416-417.(ISBN9784260019903)
2)発育性股関節形成不全.公益社団法人 日本整形外科学会.