股関節とは・・・
股関節(こかんせつ、hip joint)とは、人体にある関節の一つで、寛骨臼と大腿骨頭から成る球関節である。
解剖
下肢と体幹部をつないでいる大きな関節である。ソケット型をしている寛骨臼と球状の大腿骨頭からなる球関節であるため、さまざまな方向へ下肢を動かすことができる。歩行時には股関節に体重の3~4倍の負荷がかかるともいわれ、非常に負荷のかかる関節の一つである。寛骨臼と大腿骨頭の表面は軟骨で覆われており、クッションの役割を担っている。また、関節を補強するためにも、関節周囲にはさまざまな筋肉が存在している。
股関節の動きとそれにかかわる筋肉
・屈曲(足を前に持ち上げる):大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋
・伸展(足を後ろに持ち上げる):大殿筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋
・外転(足を外側に開く動き):中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋
・内転(足を内側に閉じる動き):大内転筋、短内転筋、長内転筋、薄筋、外閉鎖筋
・外旋(足を外側にねじる動き):梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、大殿筋、中殿筋、小殿筋
・内旋(足を内側にねじる動き):小殿筋、大腿筋膜張筋