二次救急とは・・・
二次救急(にじきゅうきゅう)とは、入院治療や緊急手術を必要とする患者に対応する救急医療のことである。
都道府県ごとに作成される医療計画において、救急医療施設は機能別に初期救急医療・第二次救急医療・第三次救急医療に階層化されている(表1)。
二次救急は、救急隊による搬送であるかどうかにかかわらず、地域で発生する救急患者への診療や応急処置を行い、必要に応じて手術や入院治療を行う。二次救急でよく見られる疾患は、大腿骨頸部骨折、敗血症でない腎盂腎炎、汎発性腹膜炎に至らない急性虫垂炎、尿路結石、自然気胸、脳卒中、心筋梗塞などがある。
二次救急医療機関には、病院群輪番制病院、共同利用型病院、1年を通じて診療科にとらわれず救急医療を担う病院および有床診療所、脳卒中や急性心筋梗塞に対する急性期の専門的医療を行う病院または有床診療所がある。
引用参考文献
1)日本救急医学会指導医・専門医制度委員会編.日本救急医学会監.改訂第5版 救急診療指針.へるす出版,2018,844p.(ISBN9784892699450)
2)有賀 徹ほか編.日本救急医学会監.標準救急医学 第4版.医学書院,2009年,698p.(ISBN 9784260005142)
3) “救命救急センター及び二次救急医療機関の現状”.厚生労働省.