最終更新日 2019/11/21

肝斑

肝斑とは・・・

肝斑(かんぱん、chloasma)とは、主に頬骨に沿って、顔面に左右対称に見られる色素斑(しみ)である。

30~40代の女性に多い。更年期を過ぎ50歳後半になると次第に消失するので、高齢者には少ない。

 

原因

詳しい原因は明らかではないが、妊娠や経口避妊薬が発症を促進したり、症状を悪化させたりするため女性ホルモンが関与していると考えられている。

 

症状

所見としては、輪郭がはっきりせず、ぼんやり広がっていること、眼周囲には少なく抜けて見えることがある。

 

治療

治療としてはトラネキサム酸の内服が選択される。レーザー治療は悪化することもあるため注意が必要である。

 

予防

予防としては、紫外線対策を行うことが重要である。皮膚を清潔に保ち、保湿を行うことも予防となる。
また、ビタミンC、Eを含む食事の摂取や十分な休息・睡眠を取り、タバコを控え、ストレスのない生活を心がけることも予防となるといわれている。

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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