最終更新日 2019/05/13

体内水分量

体内水分量とは・・・

体内水分量(たいないすいぶんりょう、Body water content)とは、人体を構成している水分の総量のことである。体内水分量は、経口摂取や代謝に伴って体内に取り込まれるものと、尿や便、発汗や呼気などで体外に排出されるものとで、バランスをとっている。

体内の総水分の内訳としては、細胞内液、細胞外液に大きく分かれる。細胞外液は組織液と間質液に分かれ、さらに組織液は主に血漿とリンパ液で構成されている。

成人の場合、総体内水分量は体重の約60%である。ただし、男女では体脂肪率が異なるため、女性の方が男性よりも水分量が少なめである。その中で、細胞内液は体重の約40%、細胞外液は約20%ほどであり、細胞外液のうち間質液は体重の約15%、組織液は体重の約5%である。
なお、小児の場合、体内水分量は、新生児80%、乳児70%と体内で水分の占める割合は高く、水分摂取量の低下や下痢嘔吐などにより、容易に脱水状態に陥りやすい。

執筆: 浅香葉子

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター副医長

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