最終更新日 2018/09/18

膀胱訓練

膀胱訓練とは・・・

膀胱訓練(ぼうこうくんれん、bladder training)とは、尿意を感じてから排尿をなるべく我慢し、少しずつ排尿間隔を延長させることで膀胱容量を増やし、畜尿症状を改善させる訓練法である。
広義の膀胱訓練として、定時排尿、習慣排尿法、排尿促進法とあわせて計画療法という。
膀胱訓練は、過活動膀胱(OAB、overactive bladder)などで行動療法の一つとして行われる。そのほか、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、混合性(切迫性+腹圧性)尿失禁の治療としても有効である。

 

方法

患者に排尿機能、尿失禁のメカニズムについて学習してもらった後、排尿計画を立て、徐々に排尿間隔を延ばす。はじめのうちは、5~15分と短時間からはじめ、徐々に15~60分単位で排尿間隔を延長していく。尿意を感じた際は、リラックスしたり気を紛らわせたりして尿意を我慢するなどして、排尿間隔を延ばすように努める。

 

1回の排尿量が200~400ml程度溜められるようになるまで、また就寝中を除き2~4時間ごとの排尿間隔が得られるように、患者の排尿状態にあわせて訓練を行う。

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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