最終更新日 2018/07/23

季節性アレルギー

季節性アレルギーとは・・・

季節性アレルギー(きせつせいあれるぎー)とは、特定の時期にアレルギー反応が出るものを指し、花粉症が代表的である。一方、通年性アレルギーは、室内塵(ハウスダスト)やダニ、ペットの毛など、1年を通して存在する抗原が原因となるアレルギーである。

 

症状

主な症状は、くしゃみ水(鼻汁)、鼻づまり(鼻閉)であり、喉のイガイガ(咽頭炎)や、および顔のかゆみを訴えることもある。

 

原因

花粉症の大部分はスギ花粉が原因であり、2月~4月にかけて症状が強くなる。近年、同時期にハンノキ、シラカンバ花粉症が増加している。イネ科は5~6月、ブタクサやヨモギなどが原因の場合には、夏~秋にかけて症状が出現する。

 

治療

抗原の回避が第一であるが、ヒスタミンが症状の出現に大きく関与しているため、薬物による治療としては、抗ヒスタミン薬の内服や点鼻、点眼が中心となる。その他の薬物治療としては、ロイコトリエン受容体拮抗薬の内服や、点鼻ステロイド薬も用いられる。スギ花粉症に対しては、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)も行われている。薬物療法への反応が乏しい鼻炎の場合には、レーザーによる粘膜焼灼術など外科的治療も選択肢となる。

 

予防

予防にはマスクやゴーグルの着用、衣類に付着した花粉を落とすなど、抗原への曝露を避けることが重要である。

執筆: 草薙恭圭

自衛隊中央病院 リウマチ科

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