最終更新日 2019/04/01

くしゃみ

くしゃみとは・・・

くしゃみ(sneezing)とは、呼吸筋の不随意的、発作的な攣縮から発せられる激しい呼気運動のことである。主に腔内の埃や異物を排除するための防御反応として起こる。

 

原因

くしゃみが起こる原因は、鼻粘膜への物理的な刺激やアレルギー反応である。アレルゲンを含む刺激が鼻粘膜に加わると、肥満細胞からヒスタミンが分泌され、鼻粘膜の三叉神経を刺激する。三叉神経から延髄のくしゃみ中枢に刺激が伝わると、反射でくしゃみが引き起こされる(くしゃみ反射)。風邪による炎症で、鼻粘膜が過敏になることでも発生する。

そのほか寒冷差や光による刺激でも、くしゃみが引き起こされることがある1)

 

治療

抗ヒスタミン薬により症状の緩和を期待できる。ただし、原因に対する治療ではないため、あくまで対症療法である。

 

引用参考文献
1)永井良三ほか.くしゃみ反射.看護学大辞典.第6版,メヂカルフレンド社,2013,541.(ISBN9784839214784)

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

SNSシェア

用語辞典トップへ