最終更新日 2018/06/07

リンパ球

リンパ球とは・・・

リンパ球(りんぱきゅう)は各種免疫応答を担っており、生体防御に関わる重要な細胞である。骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、扁桃などのリンパ組織に豊富に存在している。

 

リンパ球には、Tリンパ球とBリンパ球という2種類のリンパ球が存在する。両者とも多能性幹細胞から分化したリンパ系幹細胞から多様なサイトカインによってそれぞれ分化する。

 

Tリンパ球は、最終的に胸腺に入り成熟する。胸腺(Thymus)で成熟するのでTリンパ球と呼ばれている。Bリンパ球は、Bursa相当器官(胎児肝や成人骨髄)に入り成熟する。Bursa相当器官の頭文字からBリンパ球と名付けられている。

 

末梢血白血球中に占めるリンパ球は、正常では26〜46%である。
リンパ球増加(4000/μL以上)を示す疾患としては、伝染性単球症、結核百日咳、慢性リンパ性白血病、成人T細胞白血病/リンパ腫が知られている。

 

リンパ球減少(1500/μL以下)を示す疾患としては、悪性リンパ腫(特にホジキンリンパ腫)、後天性免疫不全症候群(AIDS)、自己免疫疾患全身性エリテマトーデス関節リウマチ)、骨髄機能抑制をきたす治療(免疫抑制薬、抗がん剤、放射線治療)がある。

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