放射線とは・・・
放射線(ほうしゃせん、radiation)とは、エネルギーを持つ電磁波と粒子の総称である。一般的には、相互作用によって他の物質にエネルギーを与えることができ、相互作用の結果として電離を起こすような高エネルギーのものを電離放射線、そうでないものを非電離放射線と呼ぶ。医療の場では通常、放射線と言えば電離放射線のみを指す。
電離放射線
・粒子:アルファ(α)線やベータ(β)線、中性子線など
・電磁波:ガンマ(γ)線やX線
非電離放射線
医療での活用
放射線は、医療の分野では、病気の診断、治療といった用途に分けられ、いずれも欠かすことができないものとなっている。
中でも、がんの放射線治療法は、がんの三大治療のひとつで、「手術(外科治療)」「薬物療法(抗がん剤治療)」とともにがん治療で重要な地位を占めている。
診断
X線撮影検査、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、SPECT(脳血流シンチグラフィ)、PET(陽電子放出断層撮影)など
治療
高エネルギー放射線治療装置(リニアック;直線加速器)、粒子線治療(陽子線治療・重粒子線治療)、密封小線源治療(組織内照射・腔内照射・・・ラジオアイソトープ〈RI〉を用いる放射線療法)
引用参考文献
1)環境省大臣官房環境保健部 放射線健康管理担当参事官室.“放射線の基礎知識”.環境省.(PDF)
2)“放射線治療の種類と方法”.国立がん研究センター がん情報サービス.