脳とはいったいどこを指すの?|脳の構造

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「脳の構造」に関するQ&Aです。

 

[前回]

男性ホルモンと女性ホルモンはどう違うの?

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

脳とはどこを指すの?

といっても、どこまでが脳に含まれるのでしょうか。 

 

脳は1,300~1,400gの重量で、大変複雑な機能をもつ臓器です。脳と脊髄中枢神経といいます。さらに脳は、大脳(左右の大脳半球)、間脳中脳(きょう)、小脳延髄に分けられます(間脳、中脳、橋、延髄を脳幹といいます、図1)。

 

脳はちょうどマッシュルームのような形をしており、大脳半球が傘に、脳幹が軸に相当します。小脳は、巨大なマッシュルームの傘の下にくっついている小さなカリフラワーといったところです。

 

大脳には運動や感覚をつかさどる中枢があり、小脳には運動をつかさどる神経があります。また、脳幹には生命維持をつかさどる中枢があるというように、それぞれに重要な役割を担っています。

 

一般に、脳というときは、大脳、小脳、脳幹を合わせた臓器を指します図1図2)。

 

図1脳の構造

脳の構造

 

図2脳の内部構造

脳の内部構造

 

※編集部注※

当記事は、2017年10月23日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 

[次回]

大脳半球って何?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ