主に、鎖骨下静脈や内・外頚静脈に挿入するのはなぜ?|中心静脈栄養法
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は中心静脈栄養法のカテーテル挿入に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
主に、鎖骨下静脈や内・外頚静脈に挿入するのはなぜ?
鎖骨下(さこつか)静脈や内・外頚静脈にカテーテル(図1)を挿入することが多いのは、容易に中心静脈に達することができるからです。
図1中心静脈カテーテルの挿入部位
また、長期間にわたって留置していても患者にとって苦痛がなく、運動制限も必要としないという利点もあります。挿入部が不潔になりにくい、静脈切開に対して繰り返し穿刺できるということも、これらの静脈が用いられる理由です。
ただし、穿刺に熟練を要し、気胸、動脈穿刺、空気塞栓などを起こす危険性もあります。
このほか、大腿静脈、尺側皮静脈、橈側皮静脈なども用いられます。
※編集部注※
当記事は、2020年10月19日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版