入浴後、水分補給をするのはなぜ?|入浴援助

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は入浴援助後の水分補給に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

入浴後、水分補給をするのはなぜ?

入浴によって発汗や不感蒸泄が活発になり、体内の水分が喪失して血液が濃縮されてしまうのを防ぐためです。

 

久保田らの研究1)では、体が脱水を起こすとヘマトクリット値が急激に上昇し、血液の粘度が高まって血流量が減少することも分かっています。

 


[引用・参考文献]

 

  • (1)久保田一雄、田村耕成、倉林均他:草津温泉浴の血圧心拍数血漿コルチゾール並びにヘマトクリットに及ぼす影響、日本温泉気候物理医学会雑誌、60(2)、p61-68、1997

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ