ヘマトクリットとは・・・
ヘマトクリット(へまとくりっと/Ht)とは、血液中に占める血球の体積の割合を示す数値である。
ヘマトクリット検査は、採取した血液を遠心分離機で血球と血漿に分離して測定する。血液中の全血球のうち99%が赤血球であるため、ほぼ赤血球の体積に等しくなり、貧血の検査などに利用される。基準値は、成人男性で40~51%、成人女性で35~45%程度である。
一般的に、ヘマトクリットのみで貧血の評価を行うことはなく、赤血球数、ヘモグロビン濃度(Hb)と併せて、総合的に判断する(詳細は赤血球数、ヘモグロビンの項も参照)。
ヘマトクリットが上昇する疾患:脱水、赤血球増多症(真性赤血球増多症、二次性赤血球増多症)
ヘマトクリットが減少する疾患:各種貧血