免疫にはどのような種類があるの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。

 

今回は免疫の種類について説明します。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

免疫にはどのような種類があるの?

免疫システムは自然免疫と適応免疫から構成されています。自然免疫は生まれつき生体に備わっている免疫機能で、防衛軍に例えると常設部隊ということになります。異変を察知すると真っ先に出動し、防衛の最前線に立って戦いに挑みます。あらゆる細菌やウイルス、異物に応答して行動を起こすため、自然免疫と呼ばれます。

 

自然免疫を担当するのは、貪食(どんしょく)細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞、補体(ほたい)、リゾチーム、インターフェロンなどです。

 

適応(獲得)免疫とは一度ある病原体に感染すると、その記憶が生体に残り(メモリー機構)、同じ病原体が侵入しても二度と発症しないという二度なし現象を担っています。

 

担当するのは、リンパ球抗体です。

 

MEMO1リンパ球

白血球の一種で、T細胞、B細胞、NK 細胞などの種類があります。リンパ節や血管、リンパ管、骨髄などに存在します。

 

※編集部注※

当記事は、2019年5月27日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版

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