免疫にはどのような種類があるの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。

 

今回は免疫の種類について説明します。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

免疫にはどのような種類があるの?

免疫は大きく2つに分けることができます。1つは自然免疫と呼ばれるものです。生まれつき生体に備わっている免疫機能で、防衛軍に例えると常設部隊ということになります。異変を察知すると真っ先に出動し、防衛の最前線に立って戦いに挑みます。あらゆる細菌やウイルス、異物に対して反応して行動を起こすため、自然免疫と呼ばれます。

 

自然免疫を担当するのは、貪食(どんしょく)細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞、補体、リゾチーム、インターフェロンなどです。

 

もう1つは、適応(獲得)免疫と呼ばれるものです。一度ある病原体に感染すると、その記憶が生体に残り、同じ病原体が侵入しても二度と発症しないという二度なし現象が適応(獲得)免疫の特徴です。

 

担当するのは、リンパ球、抗体などです。

 

メモ1リンパ球

白血球の一種で、T細胞、B細胞、NK細胞などの種類があります。リンパ節や血管、リンパ管などに存在します。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ