自律神経の働きが悪いとどうなる?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「自律神経失調症」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
自律神経の働きが悪いとどうなる?
自律神経は内分泌系とともに、身体の内部環境を一定に保つ働きがあります。これをホメオスタシス(恒常性)といい、交感神経と副交感神経が密接に関連し合って働くことが前提になります。
しかし、ストレスやそのほかの原因で、この2つの神経系のバランスが崩れると、それぞれの神経系に機能的な異常が現れてきます。これを自律神経失調症といいます。
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが崩れて症状が出るため、脳や内臓などの器質的な病変がみられないのが特徴です。頭重感、倦怠感、のぼせ、めまい、冷感、動悸、息切れなどの症状が現れます。
※編集部注※
当記事は、2018年1月15日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版