ウィーニングは、どんなときに中断しなければいけないの?|人工呼吸ケア

『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。

 

今回は「ウィーニングの中断」に関するQ&Aです。

 

奥田晃久
東京慈恵会医科大学附属病院臨床工学部

 

ウィーニングは、どんなときに中断しなければいけないの?

 

SBT中に患者のバイタルサイン(呼吸回数、SpO血圧心拍数心電図)の変化や意識状態の変化、循環不全、呼吸負荷の出現があった場合はウィーニングを中断します。

 

SBT中に、日本集中治療医学会(表1)やARDSNetwork(表2)が提唱している成功条件・基準に達しない場合は、SBTを中断する。

 

SBTに失敗したら、SBT施行前の人工呼吸器モードに戻し、翌日再びSBT実施可能か評価する。

 

表1日本集中治療医学会で推奨するSBT成功条件

日本集中治療医学会で推奨するSBT成功条件

 

日本集中治療医学会ICU機能評価委員会:人工呼吸関連肺炎予防バンドル2010改訂版:6-7.より一部改変のうえ転載

 

表2ARDSNetworkが推奨するSBTの成功基準

ARDS Networkが推奨するSBTの成功基準

 

NIH NHLBI ARDS Clinical Network. Mechanical Ventilation Protocol Summary.(2014年11月18日閲覧).

 


[引用・参考文献]

 

 


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新・人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社

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